手編みのセーター

奥様がセーターを編んだ。
いきなり手芸店に行って何をするかと思いきや、その店のある番号の色の毛糸を買い占めた。
金にものいわせて買占めんなよ。成金じゃないんだから…
で、しばらくするとそのセーターは編みあがった。
編みあがったのはいいんだけど、この微妙なサイズはいったいなに?

「このセーター誰が着るの?」と聞くと、
「誰って、これあなた着るですか?フェイロン着るでしょ」と。(フェイロンは飛龍の中国語読み)
えっ、フェイロンが着るって…あのぉ…フェイロンにはちと大き過ぎやしませんかい?

「そうね、少し大きいね」
少しっていうか、太田にはすごく大きく見えるんですけど…?

「大丈夫、大丈夫!心配ないね!」
大丈夫って奥様、セーターの中にフェイロンが埋まってますが…?

買った毛糸の数はピッタリなのに、それを着る子供の大きさにまったく合ってない。
いったい何年先まで着せるつもりで編んだんだろ?
いやいや、そんな先のことなど中国人の彼女が考えて編むわけがない。
ようするにただの失敗作だと太田は思うのだが…

普通ならサイズを測ってから編むはず。成長する子供だから、少し大き目に編むのは仕方ない、だけどこれはかなり大きい。
セーターというより毛糸の毛布!なんじゃそりゃ!?
知らない人が見たら、絶対にセーターを着ているようには見えない謎のセーター。
抱っこしたらセーターしか見えない。っていうかセーターに見えない!
「あの人、毛糸の毛布なんか抱えて何してんだろ?」って感じにしか見えないセーターは、はたしてセーターというのだろうか?

この次に編むときはさ、ちゃんとサイズを測ってから編もうね。

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