見分けがつかない魚たち

奥様は魚を見分けるのが苦手だ。
最近はやっと分かってきたが、それでもときどき日本人なら「はぁ~?」という質問をかます。
その原因は、中国では魚が切り身になって売っていないからだ。
基本的に中国では魚は丸ごと売っている。
日本ではニジマスやサンマなんかの小型の魚でもないかぎり、ほとんどが切り身で売っている。
カツオだってカレイだって、その気になれば持って帰れる大きさの魚ですら切り身になって売っている。
もっとも、一般的な日本人の家族構成ならカツオ一尾を買っても多すぎるんだろうけどね。

さて、中国では…というか奥様の故郷では、売ってる魚のほとんどが川魚である。
奥様の実家は海までバイクで5分ほど、海沿いの村である。
海沿いの村なのに、なぜか売ってる魚はほとんど川魚。
なんでかっていうと、中国では海の魚は高いからなんだそうだ。
海で漁をする人が少ないのか、はたまた海での漁はコストが高いのか、その辺の詳しいことは判らない。

てなわけで、日本に来たばかりの頃の奥様は、スーパーで売っている魚の切り身がなんであるのか分からなかった。
なぜ切り身にしてちまちまと売っているのか理解不能の状態だった。
切ってあるから元の魚の状態がわからない。
日本語が分からない奥様は、皮と魚の身だけでなんの魚かを判別しなければならないのだ。
それが鮭とかマグロとかメジャーな魚ならともかく、季節ものの魚までを判別するなんて無理な話である。
そんな『翔太の寿司』みたいなことが一般人にできるわけがない。
「なんで日本人は少しずつ買うですか?たくさん買ったほうが安いでしょ?」
と、まるで「日本人はアホ?」と言わんばかりの質問をされるのだが、日本の住宅事情は厳しいのだよ奥様。
食材の貯蔵だけのために、もうひとつの部屋と冷蔵庫を増やすのは無理なんだってばさ!

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