正露丸の花…?

太田は中国茶が大好きである。お茶と名前が付いているものならなんでも試してみる。
日本でも有名な菊花茶や杜仲茶は、本当はお茶じゃないけど、お茶のようにして飲むからお茶という名前が付いてるだけ。
日本の麦茶と同じようなもんだ。麦茶だって本当はお茶じゃない。
そういったお茶じゃないお茶だって、茶と名前が付いてりゃなんでも試してしまう。
大のお茶好きということもあって、いろんな人が日本では珍しいお茶や高価なお茶をくれる。
在日中国人が中国へ帰国したときに買ってきてくれるお土産は90%がお茶である。
『太田へのお土産はお茶』と中国人の間では相場が決まっているのだ。

そんなある日、奥様が花のお茶を買ってきた。
見た目は菊花茶なのだが、花の色が菊より薄い。限りなく白に近いピンク。
なんの花だかは判らない。そして何故か買ってきた本人さえも判らない。何故だ?
でも奥様は子供の頃からこれを飲んでいたという。飲んでたっていうんだから飲んでも多分平気だろう。
しかし…名前も知らない花のお茶を飲んでいたのかい君は…んっ!?

このお茶は身体にとってもよく、疲れているときに飲むと効果てきめんなんだそうだ。いわゆる健康茶ってわけだな。
しかし、袋を開けた途端、強烈な匂いがただよってきた。こ、これは…

間違いなく正露丸の匂いだ。匂いだけで判断したら変だけど、この匂いならたしかに効き目バッチリという感じだ。
ちなみに、中国人の間では日本の正露丸はとてつもなく絶賛&信頼されている。薬大国中国が認めた薬なのだ。
正露丸は日本人が思っている以上にすごいのだ。

って、正露丸の話をしてるんじゃなかったっけ…。
で、その正体不明の花の匂いが正露丸と同じってのはどういうわけだろう?
ひょっとして正露丸って花から作られてるのか?正露丸の花ってあるの?んなわけないやねぇ…
じゃ~この花はいったいなんなんだ?なんなんだって言ったって、買ってきた当の本人が名前さえも知らないんだから調べようもない。
これは中国にしかない花なのか?日本にもあるのか?でも日本じゃ正露丸の匂いを振りまきながら咲いてる花なんぞないはずだが…?
何から何まで不可解な花、不可解な国だ。この花の産地に住んでる人は毎日この強烈な匂いと戦ってるのか?
中国ってすごいとこだなぁ…っていうか、いったいどこにこんなすごい花が咲いてるの?
って聞いたところで奥様は知らない…知らなくても飲む!

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