手術当日

「おなかすきましたネ」(ToT)
可哀想だけど、しょうがないよ。
手術、頑張ろうね!

「私ガンバルじゃないネ。医者がガンバルですネ」
そ、そりゃそ~かもしれないけど…( ̄∇ ̄;

「手術終わったら、ご飯食べれるですか?」
普通に無理でしょ。
常識で考えて無理でしょ。(^_^;

「おなかすいたですネ。。。」
手術が終わったら、イヤってほど点滴してくれるよ。

「点滴、おなかいっぱいならないですネ」
そりゃま~そうだね。(^_^;

…看護師登場…
看護師「用意できましたか?」
奥様「大丈夫ですネ」
看護師「足の裏に名前を書きましたか?」
奥様「書いたですネ」

…話は数年前にさかのぼる…
某銀行に口座を作りに行った奥様。銀行の人に「記入例を見て用紙に記入してください」と言われ、奥様は氏名欄に迷いもせず『○○花子』と記入したことがある。
(住友花子とか、三菱太郎みたいな、例のアレね。)
それを思い出した太田…
カリンちゃん、まさか『○○太郎』とか書いてないよね?

「大丈夫ですネ!ちゃんと自分の名前書いたですネ!」*^o^)ノ
ならいいんだけどさ!
看護師さん達に笑われる太田夫妻。
手術直前だというのに、ゆるい、ゆるすぎる。。。( ̄∇ ̄;

手術というと、ストレッチャー(救急車とか病院内で使う寝台車)に寝かせられて行くイメージがあるが、奥様はヒーヒーいってる病人ではないので、手術室までは普通に歩いて行く。
看護師さんも奥様も太田も、みんなニコニコとバカ話をしながら歩いて行く。とても手術室へ向かう人達には見えない。緊張感まるでなし。食堂にでも向かう雰囲気ムンムンだ。

…手術終了…
奥様の手術は、アゴの骨を一度外し、炎症をおこしている部分を治療するというもの。実は全身麻酔で行う、けっこうな手術なのだ。
手術室から出てきた奥様は、今度はストレッチャーに寝かせられ、酸素マスクを付けている。そんな姿の奥様を見た時ばかりは、さすがに太田も悲しくなった。やっぱり病人なんだ。。。(T_T)
アゴの骨を外すということは、当然、顔にメスを入れることだと思う。太田の可愛い可愛い奥様の顔に、どの程度のキズが残ったのか、太田は目を皿のようにして見る。が、キズはまったく見当たらない。
…はてな?

看護師さんの説明によると、顔にキズが残らないように、口の中からメスを入れ、手術をしたとのこと。
すごい。すごすぎる。なんて技術なんだ。もしかして執刀医はブラック・ジャックか?
日本の医療の技術力に感謝、感謝である。

手術後は病室ではなく、ナースセンターの隣の治療室にベットを移す。
酸素マスクを付け、まだ麻酔でもうろうとしている奥様が口を開いた。

「誠一、ずっといてくれたですネ」
あたりまえじゃん!
太田はいつだってカリンちゃんのそばにいるよ!
しゃべらなくていいから。ゆっくり休んで。

もうろうとしている奥様の手を握り締めて、奥様の顔を見つめる。
カリンちゃんの手、あったかいな…
すごくあったかい…
っていうか、熱すぎじゃない…?( ̄∇ ̄;

「誠一、寒いですネ」
寒い?
太田は暑いよ。奥様は布団をかけて寝てるのに、寒い…?
ちょっと心配になった太田、看護師さんを呼びに行く。
検温し、そのあと医者が来て、聴診器をあて、でも何事もなかったかのように「心配いりません」とだけ言って戻っていった。
この症状は手術後だからなのだろうか?

翌日、太田は風邪をひいた。
そう、奥様は実は風邪だったのである。
太田はその風邪を、素直にお持ち帰りしてしまったのだ。

今日の太田、37度2分。微熱ではあるが、ものすごくダルく、ものすごい寒気がする。
そこへ奥様が、ものすごく元気そうな声で電話をしてきた。

「誠一、おなかすいたですネ!やわらかいもの食べる大丈夫。医者が言いましたネ。なんか作ってくださいネ!」*^o^)ノ
太田はそれどころじゃないよ。風邪ひいちゃってさ、もう最悪!

「今日すごいあったかいですネ。なんで風邪ひくですか?ちゃんと布団かけて寝たですか?」
……( ̄∇ ̄;
アンタのせいだって…!ヾ(-。-)

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